白いキャンバスの歩み


人吉福祉作業所|熊本県人吉市・就労移行支援・就労継続支援B型・白いキャンバス

 知的に障害のある人たちの幸せのためにと、昭和55年10月、北願成寺町に開設されたのが白いキャンバスの前身である『人吉福祉作業所』です。開設の背景にあったのは、義務教育を終えたあと、家に閉じこもるわが子に働く場をと切実に願った保護者の思いと、教え子の将来を心配した担任の先生の思いでした。

 

 

人吉球磨共同作業所|熊本県人吉市・就労移行支援・就労継続支援B型・白いキャンバス

 その後、人吉市に授産施設が開設されたことに伴い、昭和62年3月に閉所。しかし、昭和63年10月、民間の住宅を借りて在宅障害者の生活訓練、就労の場、そして親の悩みを吐き出しお互いを慰めあう唯一の憩いの場として、灰久保町に移し、名称も『人吉球磨共同作業所』と変更し、再び開設されました。

 平成5年4月、今度は相良村に通所授産施設が開設されたことにより、作業所の利用者が0人となりましたが、共同作業所は保護者にとって大きな心の支えであり、“駆け込み寺”であるとして、勉強会の場、ふれあいの場、相談やレクレーションの場として作業所は存続しました。

  平成7年度に、作業所をもっと町の中で、人々の関心を引くような場所に移すための検討がなされましたが、そこには、障害をもつ人とそうでない人とがともに生きるノーマライゼーションの社会の実現には、地域の方々との連帯と協力が絶対不可欠のはずである、との思いがありました。

 そして、平成8年6月、人吉球磨の住民の方々だけではなく県外の方々からもご協力いただき、旧五日町郵便局を改装し移転。10月には人吉市から地域療育事業B型の委託を受け、12月には、名称を『人吉球磨共同作業所』から『地域療育事業B型施設 白いキャンバス』に変更、ここで初めて『白いキャンバス』が誕生することになりました。何よりも大切なのは、障害があっても生きていて良かった、生まれてよかったといえる社会であること、との思いで事業を展開していくことになります。

上棟式モチ投げ|熊本県人吉市・就労移行支援・就労継続支援B型・白いキャンバス

 その後も多くの方々からのご協力をいただき、平成14年11月には、社会福祉法人白いキャンバス福祉会を設立。平成15年3月には、二日町に新築落成した作業所に移転し『小規模通所授産施設白いキャンバス』として開所。その後の法改正などにより、現在は多機能型(就労継続支援B型事業と就労移行支援事業)の障害福祉サービス事業所『白いキャンバス』として事業を展開しております。

外観|熊本県人吉市・就労移行支援・就労継続支援B型・白いキャンバス